映画レビュー【かもめ食堂】のススメ

皆さん、「かもめ食堂」はご存知ですか？

映画のDVDとかブルーレイって発売されているけど
誰が買うんだろう？

大好きな映画は何本かあるけど、
テレビで放映したなら
それを保存しておくことが出来るし、
レンタルで見ることも出来るし、

買うまでじゃないよなあと思ってきていた私が、
ついにDVDを買ってしまった作品です。

この女優陣を見て興味を持った方なら、
まず楽しめるかと思います^^

ヘルシンキで一人食堂を営む小林さんが、
旅行でフィンランドを訪れた
片桐さん、もたいさんと出会い、
毎日をすごしていくお話なのですが…

特別大きな事件が起きるわけではありません。
三人ともに、なにか悩みを抱えこの場にいるのだな
と言う事は匂わせますが、

それについて細かく語ったり、
大きな解決を迎えたりと言う事もなく
のんびりと進むお話。

…非常に人に薦めづらい作品^^;！

お話を置いておくと、
まずはフィンランドの住民と町並み。
作品内でもたいさんも語っていますが、
「時間がゆっくり流れて、なにも悩みがないようで～」
という言葉がぴったりくるような空気が
画面に溢れています。

家・お店のインテリアも素敵で
サラっと出てくるイッタラの器が
シンプルなお店の中で綺麗に映えます。

食堂を営む小林聡美さんの料理を手際よく作る姿が
なんだかとっても美しく、
それを見てるだけでも心が落ち着いて
素敵だなあと憧れてしまいます。

特にシナモンロールを作っている所が
とっても楽しそうで！
ええ、私も家で作りましたとも！
そしてしばらくの間、
我が家ではシナモンロールが
大流行しました^^

そしてストーリー。
説明できるタイプのお話ではありません。
共感できる部分がなければ、
雰囲気のいい作品というだけの
評価を下す方もいるでしょう。

ですが私は、話も含めてこの作品が大好きです。

とても体調が悪くて苦しかった時、
この作品を見て
どれだけ勇気付けられたか分かりません。

まっすぐ、そのままで生きようとしている
三人の姿がとてもかっこいい。
こんな風に生活できたらなあという
憧れが詰まっています。

もたいさんに訪れる
キノコの不思議がすごく好き。

小林聡美バップ 2006-09-27

群ようこ幻冬舎 2008-08